すすきのpart3…別離
「ふるさとの、訛りなつかし、停車場の、
人ごみの中に、そを聴きにゆく」
石川啄木
「“かざはな”に、“めんこ”涙す、停車場の、
“しゃっこい ”手に、手袋“はかす”」
猪口山人
● 風花の舞う札幌駅、特急寝台「北斗星」のホームに“すすきの”のめんこい娘が見送りにきた。
「いっちゃいやッ!」と泣く。握るその手は氷のように冷たかった。冷たい手だね。手袋をつけなさい、風邪をひくよ。また来るよ。待っていなさい。」と、猪口山人は別れを惜しんで、車中の人となったのであった。
(旧暦10月 25日丙寅)
